音楽が日常を豊かにしてくれる。
現代では様々な人工的な音が混在して流れる日々に慣れ、無関心になっているとしてもストレスは溜まっていきます。それを解消するためにも、私たちには優れた”音空間”が必要だと考えました。樹々の間をすり抜ける風の音、鳥のさえずり、そして好きな音楽を心ゆくまで愉しむ時間。そんなひとときが、いかに大切かがわかってきました。音楽には深い感動を与え、明日への意欲、再創造するエネルギーを与える力があります。湖畔遊の音空間を通して、少しでも暮らしを豊かにする体験や発見があれば、それはこの上ない幸せです。
湖畔遊の音響設備
湖畔遊の音響システムは音楽の作り手やそのものが持つ意味、
そこにつながる思い出や、紡ぐ物語を大切にしています。
Western Electric
オーディオマニアが最後に辿り着くのがアメリカのウェスタン・エレクトリック(通称WE)。戦前の音響界ではここしかないとも言われる、エジソン直系のすべての始まりとなったブランドです。その開発力と技術力はそうそうたるもので、1900年代初めには、アメリカの軍需用機器と映像再生の業務用システムで名を馳せ、通信業務とオーディオの殆どの特許を所有し、巨大な電機機器産業としてアメリカ大陸に君臨していました。中でもオーディオ分野では、全盛期を誇ったハリウッド映画の録音から映画館の再生までの音に関わるすべてのプロデュースから開発までを担当。その潤沢な資金源をバックに自然素材をふんだんに使い、強大なスピーカーからケーブル1本までどんなものにでもお金をかけ、世界最高の音を追求してきました。そんな、まさに夢のような黄金時代に生まれたオーディオは、今でも色あせる事なく最高の音を響かせてくれます。
WE300B
1938年に発表のWE300Bはマニアの真空管で「音」「寿命」も含め、すべての点で史上最高の真空管と言われています。湖畔遊に常設しているのは、1972年製のWE300BでUESUGI研究所のU・BROS-300のメインアンプに搭載。弦の清冽なハーモニーが美しく、部屋中に広がります。特に、ボーカルの再生はまるで目の前で歌っているような臨場感で、世界のアーティストとの一体感に浸っていただることでしょう。
WE124
湖畔遊のダイニングに設置されている音響システムはウェスタン・エレクトリックをメインとしたオーディオシステム。1940年、アメリカの黄金時代に開発され、WEの名出力管350Bをプッシュで組まれた、出力12W程度の純正WE社の「WE124」のパワーアンプです。このアンプは極めて繊細で、WEの中でも、特に濃密で色濃い音色で聞き手の心を動かす力があると言われています。また、スピーカーにはWE594直系の、JBL375を使用。故、オーディオ評論家の菅野沖彦がリファレンスとして愛用していたことでも有名で、WE124とのマッチングはベスト。体温まで伝わるような実在感に富んだ音を再現しています。
Sound System
■ダイニング
- 中高域パワーアンプ
- Western Electric 124
- 真空管
- Western Electric 350B 1958年製
- 整流管
- Western Electric 274B 刻印
- 低域パワー・アンプ
- Mcintosh MC352
- プリアンプ
- Mark Levinson No.26L
- チャンネルディバイダー
- ASHLYXR 1001
- スピーカー
- ウーハー JBL2220B
ドライバー JBL375
ツイーター JBL2405
エンクロージャー JBL4550
■ウェスタン(Western)
- 真空管
- Western Electric 300B 1972年製
- パワーアンプ
- UESUGI U-BROS-300
- スピーカー
- Sonus Faberイタリア製
■マッキントッシュ(Mclntosh)
- 真空管
- Mclntosh240 1960年製
- スピーカー
- TANNOY Monitor Gold 1960年製
■アルテック(ALTEC)
- 真空管
- ALTEC1568A 1950年製
- スピーカー
- ALTEC A5 縦型スリット 1960年製